港北ミッドナイト2: ホンダビートの不動の原因を特定する

Posted by elanbeat Sun, 21 May 2006 14:14:48 GMT

さて、めでたく(?)復活となった港北ミッドナイト であるが、まずはホンダ ビートが不動となっている原因を特定しなければならない。前回書いたとおり、現在は

  • セルは勢いよく回るものの、エンジンは全くかかる気配無し

といった状態。

ここは楽観的に考えよう。ガソリンエンジンというものは結構単純で、
  1. よい火花
  2. よい混合気
  3. よい圧縮

の3つさえあれば元気に動くものなのである。このうち最初の「よい火花」を「電気」とみれば、古今東西どんなエンジンにも当てはまる。トラブルの確率は 1>2>3 の順に減るので、電気から順にみていけば効率がよいわけだ。今回の様に「初爆がこない」なんてのは、十中八九、電気周りのトラブルであると考えられる。

というわけで、とりあえずヒューズをチェックすると、案の定。メインはOKだったものの、運転席足元にあるヒューズボックスの「メータ(10A)」が切れている。ボックス内にスペアが各アンペアにつき1つずつ備えてあったので、それと交換してみる。

fuse box

  • (こうみえて結構忙しい身なんだから、勘弁してほしいんですけど..。)

ぶつぶつ言いながら交換を終えてイグニッションキーを捻ると、「シュン」と音がしたあとセルが勢いよく回り出し、エンジンがかかる…、エンジンがかかる….、かかるはずなのだが、依然としてエンジンはかからない。まさかと思い、交換したばかりのヒューズを取り出してみるとまたもや切れている。

fuse

ああ、こうなると結構面倒そうだ..。

メータのヒューズが切れることは判明したので、回路図をチェックしてみると

  • ベルト&キーアラームユニット
  • コンビネーションメータ
  • 各警告灯
  • SRS警告回路
  • メインリレー: フューエルポンプ
  • スピードセンサ
  • ボルテージレギュレータ:IG

のどれかの短絡だということまでは分かった。どれも可能性はあるのだが、比較的確率の高そうなものとして、以前これを直したときにメインリレーの不具合が多いといった情報を聞いていたので、まずはこれを疑った。

ビートのメインリレーは内部にリレーを2つ内蔵し、一つはメインでもう一つはフューエルポンプ用となっている。フューエルポンプは、イグニッションが入ったあと2秒間作動して一度オフとなり、スターターのスイッチとともにもう一度オンとなるように制御されている。そこで、その一連の作動音を聞いてみることにより、メインリレーの良し悪しを簡易的に判断することが出来る。

main relay

実際やってみると、

  • イグニッションキーをオンにしたときに「カチッ」という作動音はするが、その後はウンともスンともいわない

という症状であった。一応ビンゴなのだが、ここでメインリレーの 不具合だとするのは早計すぎる。実際にはその次にフューエルポンプが接続されているので、そのどちらかということになる。 フューエルポンプが短絡している場合はメインリレーの検査が出来ないので、フューエルポンプを先に検査する。

testing fuel pump

メンテナンスリッドを外してコネクタを外し、メインリレーからの電圧12Vが2秒間現れるかどうかをみると、キチンと出ている。これでフューエルポンプの短絡が原因と判明した。あとはフューエルポンプを注文して交換すれば終了だ。

早速パーツリストでチェックしたところ、フューエルポンプだけで3万円もかかることが判明。「万一ポンプが原因ではない場合に、金銭的に痛すぎる」とオーナーが言うので、それも一理あると思い、もう少しテストを続けることにした。

テストは簡単なもので、

  • 本来フューエルポンプがあるべきところに代役として電球を取り付け、イグニッションオンとともに2秒間点灯した後に消灯するかを目視する

というもの。これが正常に動作すれば、フューエルポンプの短絡が原因だとはっきりするだろう。かつてElanのポイントのドゥエル角調整をしていた1ときの治具(というほどのものでもないが)がそのまま使えたので、それを利用した。

1. フューエルポンプのコネクタの+側端子とアースの間に電球を接続

testing fuel pump 2

2. イグニッションオンすると2秒間点灯して消えることを確認

testing fuel pump 3

3. フューズも切れていないことを確認

何度繰り返しても問題なし。これでポンプが短絡していることが一目瞭然となった。オーナーも出費を決意したようだ。

実際のところは「電球を点けようがテスターで電圧を測ろうが全く同じ」なのだが、こうしてポンプの動作が光として目に見えるようになると、受ける印象はだいぶ変わってくる。プレゼンにはvisualization(可視化)を積極的に利用しましょう、というお話。

(続く)

1 だいぶ前にフルトラ化してポイントレスとなっているので調整不要である。

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